MBAと同じくらい重要な現地生活環境!ー帰国編ー

さて長かった留学生活も終わり、いよいよ帰国となった時のついて、家財の処分や引越しアパートの鍵の引き渡しなど、私の苦労した経験をもとにどんなことに注意すべきか、また何がポイントになるのかを、帰国までの手順を追って説明していきたい。

(1)ビル管理人への連絡とデポジットの支払い

まずは引越しの日程が決まったら、まずはビルマネージャーに連絡する。その際言われたのが、デポジットの支払い。これは引越し作業に伴いビル内の壁やエレベーターに傷を付ける多能性があるということで、先もって$400をクレジットカードから取られて、引越し後メネージャーが点検して何も問題なければ返却してくれる仕組みのことである。なお、私の住んでいたアパートの場合、住民用のオンラインサイトがあり、このシステム上でこのデポジットの処理をすることができた。

(2)家財・家具類の処分

引越し日までに、徐々に大きな家財を処分する必要がある。家財の処分方法としては、まずは処分の前に誰かに売れないか、あるいは誰かに引き取ってもらえないかを考え、どうしても無理な家財は、日本でいう粗大ゴミ回収で処分する、また最終的にそれでも処分できないものは有料で処分を依頼する必要がある。シドニーの場合、現地や日本人専用のクラシファイドサイトを使って売却先を探したり、フェイスブック上にあるグループサイトなどを活用して買ってくれそうな人を探してみよう。またもっと気軽に同じく留学している学生や友人と聞いて引き取り手を探す、またはタダで譲るなどができると思う。誰にも売れず、または譲ることも難しいものは、一軒家などの場合、管轄する市(私の場合North Ryde)にオンライン申請すると所定の日に粗大ゴミを無料で回収に来てくれるようなのでこれを活用する。また私のようにUNITと呼ばれる集合住宅(アパート)に住んでいる場合には、「ビルオーナーやマネージャーに問い合わせること」とされて、実際に問い合わせてみると、アパートの1階に粗大ゴミ置き場のような場所が設けられていて、そこに持っていけばOKとのことだった。ビルマネージャーによれば、粗大ゴミの量などを見て、適時回収業者をUNIT単位で呼んでいるとのこと。さらに、粗大ゴミにも有料の処分を依頼するケースとしては、冷蔵庫や洗濯機、ベット、ベットのマットレスなど引越し直前まで必要かつ夫婦だけでは移動や処分も難しいもので、私たちがお願いした引越業者である日本通運に依頼すると、引越し同日に処分してもらえるので安心。処分費用は最初の1つが$200でそれ以降1つ追加ごとに$50である。

(アパート1階にある粗大ゴミの集積所)

(3)引越し当日

私たちの場合は、昼休み含む9:30-13:00で、当日5〜6人の日本人スタッフが来てテキパキと作業が行われる。日本での引越しと何も変わらないのだが、とにかくポイントは、船便と航空便を引越し当時までに明確に分けておくこと。なお、シドニー〜東京の場合だと、航空便は2-3週間、船便は通関手続きなどを含め2ヶ月くらいかかるとのこと。そのため、すぐに使う服や靴などを船便に入れない様十分注意した方が良い。なお、飛行機便は概算で1,200円/kg、船便は80,000円/m3くらいの値段になる。単位が違っているので比較しにくいので、「日通では航空便は実重量と6000cm3=1kgの計算でどちらか大きい方の値で費用が算出される」というルールから、航空便をm3に変換すると、1,200円/0.006m3 = 200,000円/m3 となる。つまり、航空便と船便はそれぞれ、20万円/m3と8万円/m3となり、航空便は船便に比べて約2.5倍割高になるイメージを持っておけばよいと思う。そのため、仕分けする際には優先順位と費用を考えながら行うのがよいと思う。

(いよいよ引越しが開始になります。)

(4)部屋のクリーニング

引越しが終わり、いよいよ部屋には何もない状態になった。最後にやることは、部屋のクリーニングである。オーストラリアのアポートの場合には、一般的にプロの清掃業者をお願いしてから部屋を明け渡す場合が多い様である。なお、クリーニング業者といってもどこの会社を使えばいいのか分からないのだが、実際にはクリーニング会社と不動産屋は連携していることが多いようなので、どのクリーニング屋に連絡を取ればいいか不動産会社の担当者に聞くとすぐに教えてくれる。なお、2ベットルームの私たちの部屋の場合は、$400+$150(カーペットクリーニング代)で計$500くらい、支払いは前払いの現金が基本。掃除のレベルや範囲が気になると思うが、棚、掃除が難しいオーブンの中、浴槽、ベランダなどとにかく全ての場所の清掃を完璧にやってくれた。もちろん事前に大きなゴミやホコリなどを掃除しておいた方がいいと思うが、荷物がゼロの状態にしておけば、完全に任せて大丈夫とい感じ。掃除にかかる時間は約4-5時間。なお作業が終わりに近づいたら連絡する旨をお願いしておけば、鍵を渡してどこか帰国最後のお土産購入などに出かけるのがおすすめ。

(クリーニングが完了したばかりの部屋の様子。留学初期に初めて訪れた部屋を契約できたときの気持ちが蘇る。)

(5)不動産屋に鍵の引き渡し

いよいよ、部屋を引き渡してシドニーでの超快適生活ももう終了が近づいてきた。私の場合は、事前に清掃日を伝えたら、翌日に部屋の最終チェックと鍵の引き渡しのため、実際に部屋まで訪問してくれたので、10分くらいの軽いチェックを受けて終わって、everything is OK と言われて、鍵を渡し、少々世間話をして終了。ここで重要なのが、契約時に支払ったデポジット(日本でいう敷金礼金)の返却について確認しておくことだ。日本と同じで大きな修理や汚れがなければ、100%返却してくれる。私たちのアパートの場合は、$3,000 (日本円で24万円程度)のデポジットを預けていたので、これは絶対に返してもらわないといけない。不動産担当者によれば、もし修理などが必要となると判断した場合には修理や修繕業者を呼んで見積もりなどの作業後にしかデポジットを確定できないので、数週間や場合によっては1ヶ月単位で時間を要するとのことだが、問題ない場合は、通常は2−3日後にはすぐに毎月を家賃を支払っていた現地銀行口座に戻される。なお、デポジットの受け取り先を日本でもいいか聞いたが、曖昧な返事が返ってきた。一度帰国してしまうと不動産業者と連絡ができるかも怪しいので、本当は現地銀行口座を閉鎖してから帰国したいところだが、私たちの場合にはデポジットを受け取るため現地銀行口座を閉じずに帰国することにした。

さて、余談であるが、実は私たちの場合、清掃も完璧で、2−3日中にはデポジットは返却されますよ、と笑顔で言われて、部屋を後にしたのだが、帰国後、何度現地銀行口座をチェックしても何も振り込まれていなかった。すぐに不動産担当者にメールしたら、会計担当者が間違っていて、、、、どうのこうの、、、という返事。まさかこのまま取り逃げするつもりなのかとかなり不審に思いながらも、私が知っている担当者を怒らせたら、一体誰に連絡していいやら、の状態なので、とにかく丁寧に2-3週間に一回くらいのペースで連絡をし続け、結果的には部屋を引き渡して2ヶ月弱くらいでようやく銀行口座に振り込みをしてくれた。またオーストラリアだからなのか分からないが、こんなこともあるかもしれないので、やはり現地銀行口座は残しておいて、出来るだけ複雑な状態(日本に送金をお願いするなど)をせずに気長に待つことも必要かもしれない。

(6)最後のシドニーホテルステイ!

さて、引越しをした段階で、家財はゼロになるわけなので、引越し当日や不動産会社の担当者に会って鍵を渡したりする日々は、家には泊まれないが、オーストラリアには滞在していなければいけない日が、最短でも1−2日、あるいは家財が少なくなって生活がかなりしんどい状態を含むと、3−4日間くらいはホテルなどに滞在が必要になる。私たちの場合は、まだ1歳の子供がいたので、余裕を持って早めにホテル生活に切り替えていた。お勧めとしては、帰国最後のホテルステイなので、出来るだけ観光やお土産買いなどができるシドニーのシティー中心にステイすること。結構高いのだが、シドニーの思い出になるホテルステイを楽しみながら、帰国を待つのがいいのではないだろうか。

(ダーリングハーバーから南に行ったところにある観光の新名所?)

(7)その他(現地通貨の扱い)

帰国にあたり、現地銀行口座に残しておくことになったわけだが、現地通貨をどうすべきだろうか。おそらく現地で投資や資産運用、また再度渡豪などの予定がある人は、ある程度の額を残しておく場合もあるかもしれない。私の場合は、特にそのような予定がなく、ただ単にデポジットの受け取りのために残しただけなので、できる限り日本にお金を移しておきたかった。まず日本へ現金を持って行く場合、100万円以上だと税関に申告が必要になるので注意が必要です。ただ申請すれば持ち込めるので、申告の手間がかかるかどうかが問題になるだけ。

次に海外から日本の銀行への送金を考える。まず日本に、海外通貨をそのまま扱っている様な口座がある場合には、現地銀行から円に変換せず、オーストラリアドルのまま送金すれば良い。同一通貨なので為替手数料はかからないが、送金手数料がかかります。私が持っていたCommon Wealth(コモンウェルス)銀行の場合には、1日あたり送金できる最大額は$5,000(約40万円)で、一回の送金で$22がかかった。今は、海外資金を日本に安く送金するサービスも知ってはいたが、$22というのは、まあタダのような額なので、私の場合はほぼ全額、Common wealth銀行から直接日本の銀行に同一通貨での送金を行いました。なお、全額送金してしまうと、約1ヶ月遅れ請求されるガスや電気の支払い、携帯電話の支払いなど、ができなくなってしまうので、最低限の金額は計算して残しておく必要がある。

さて、日本に日本円しか扱っていない銀行口座しか持っていない場合には、日本円に変換したうえで送金する必要があり、為替手数料が発生する。私が使っていた日本の銀行の場合、1ドルの送金で1円の手数料がかかるので、仮に$5000を送金すると、為替手数料だけで5000円がかかることになる。さすがに無視できない額になってくるので、現金で引き下ろして、税関への申告する前提で現金で持って帰る方法や、最近では先ほど述べた様な送金手数料を安くするサービス(例えば、Transfer Wise https://transferwise.com/jpなど)を利用するのも良いと思います。

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