英語の多動力(堀江貴文)

ホリエモンの「英語の多動力」を読んで あえて3つだけ気になった記事を選ぶとしたら、この3つかなーというのを選んだ上で、それぞれのタイトルの下に私なりの感想を書いています。   1)「AI翻訳を英語を学ばなくていい言い訳にするな」 彼は「AI翻訳があるから英語を学ばない」というのは言い訳で、やっはり英語は勉強する必要があると考えている。何故ならば、結局AI翻訳だと会話に多少でも時間差が生まれるし、そもそも人には他人とコミュニケーションを取りたいという本来の欲求があり、英語学習は、それを追求する「学び」(彼は、受動的な学習である「勉強」と、能動的な学習である「学び」とを区別している)があるからだと考えているようだ。私は、「英語が不要」とか「勉強しなくていい」と考えている人の中に、例えば「日本(人)は優れているから」、「仕事で英語で話す必要がないから」、「技術職だから必要ない」というような人がいると思うのだが、そもそも的外れな言い訳だと考えている。まず日本は海外ほど優れていない=>よって、英語で情報取集や勉強をすることは必須、仕事で英語を話す必要がない=>英語が話せないあなたに、英語が必要な仕事が舞い込んで来るわけがない、技術職だから必要ない=>新しい技術はいつも海外から発信される時代に英語の記事が読めなければ、最先端の技術を知ることもできない=>技術職こそ英語が必須。という感じだろうか。ほとんどの言い訳はこんな感じで、文字通り言い訳でしかないし、大方間違った情報を前提としている気がする。また英語は時間がかかるし、魔法の方法はない、そして結局、英語勉強にかけた時間がものをいうというのも結論付けられている。なお、今の日本の学校の英語教育では絶対的に時間が不足していることは論理的に証明されており、絶対的に不足である。   2)「G人材とL人材、あなたはどっち?」 彼が言うG人材とは、世界規模=グローバルを行動範囲とする人で、L人材とは地元=ローカルに根付く人材である。彼は結局G人材とL人材でどちらが優れているとは言えないと結論付けている一方で、L型人材の特徴は明らかに時代遅れだとも考えていることが読み取れる。下表はその違いを彼がまとめたものだが、なんとなく面白いのでそのまま引用する。英語との関係だが、私の経験からも、英語ができるとより色々な(違う考え方や文化などが違う)人に会うし話す=>日本の常識が非常識であることも知るし、そもそも日本で気にしているような細かいことを気にする暇も意味もないことに気がつく。その結果として、人物像はより寛容でフラット、フットワークも軽くなるし、情報を収取しやすくなるので、将来も見通しやすくなる。すると希少性は高くなる。そのためこの表は分類というよりも、英語が話せた結果として、G人材のような特徴になる人が多いということである私は解釈している。ちなみに、G人材の方が希少性は高いのは確かなので成功しやすくなる。 G人材 L人材 国民国家幻想 なし 地元レベル 人物像 合理的、寛容、フラット 情緒的、排他的 大切なもの 自分のやりたいこと 仲間との絆 フットワーク 軽い、変化を好む 重い、変化を嫌う 豊かさの指標 情報 お金、モノ こだわる場所 なし 地元 生きている時間 現在 過去の思い出 希少性…

スタンフォードの自分を変える教室

「スタンフォードの自分を変える教室」好き度:中  入手法:買った 成功するか否かは意志力次第? 最近よく感じることは、仕事も英会話も勉強もそれ以外の趣味も 「よくできる人」というのは、結局「高いモチベーションを維持できる人」という これに尽きるような気がしている。 仕事でよりできるようになりたい。英会話の勉強を続けて英語を話せるようになりたい。 最初はこんな目標をもって挑みますが、いつの間にか 時間がないとか(忙しいとか)、お金がないとか言って(理由を見つけて)やめてしまう。 でもよく考えると、本当の理由は、続ける「意志力がなくなった」(簡単にいえば飽きた、諦め) ただけこと。1人の自分は「英語を勉強しないと評価されない!すぐにやらないと!」と思っていても、 もう1人の自分は「別にいまは忙しいし眠い。まず寝て明日しっかりやればいいじゃなかい?」 と理由を見つけて、結局やらないのは、誰のせいなのか? 上司、会社、政治、そんなのは全く関係ない。それは単に自分自身の問題だ。 つまり、モチベーションの維持こそが、すべてに関するもっとも重要な課題。 本書は、そんな「意志力」を高めたりコントロールする方法を学び、 自分自身に負けないようにするための方法が書かれている! 本能(脳)と、それをコントロールする脳 モチベーションを維持できなくなるのは、 自分自身=つまり脳が影響していることが分かりました。 脳にも歴史があり、最初は本能しかなかった。でも、その後 何百万年もけかて脳は進化してきて、今では前頭全皮質は大きくなり発達。これが この部分がいわば意志力をつかさどっているらしいのです。 例えば、ベットでごろごろ寝ている方が楽なのに、起き上って勉強を始めようとします。 このとき、寝たい←本能、勉強のために起きなきゃ←前頭全皮質というわけです。 なので、本能>前頭全皮質のとき、寝よう!     本能<前頭全皮質 なら、起きなきゃ! となるわけです。 高いモチベーションを維持するには、この2つの脳=2人の自分のバランスを 維持することなんだと分かります。そして、どうしたらこの二人の自分を うまくコントロールすべきかが本書に書かれてるのです。 割引現在価値 経済学では、割引現在価値という考え方があります。 これは現在の1万円の方が、将来の1万円よりも価値が高いという考え方です。…

静かなリーダーシップ

「静かなリーダーシップ」好き度:小  入手法:買った ハーバード・ビジネス・スクール出版の二冊目 前回紹介した「イノベーションのジレンマ」は、私の中では大ヒットの一冊だった。そんな知的興奮をもう一度味わいたいと思い、同じ出版社で面白そうな本を探してみた。そしてたどり着いたのが、この本だ。さて、ハーバードといえば、最近「ハーバード白熱教室」というNHKのTV番組が有名だ。僕は、夜型のおかげもあり、偶然、NHKの白熱教室に目がとまり、意味の分からないまま、夜中に見入ってしまっていた一人だ。意味は良く分からないが、日本の大学での講義との違いというか、本当に好きで学問をしている感じがとても好きだった。あんな、授業が日本の多くの大学で行われたら、きっと面白いのに!って思う。いや、そこがハーバードがハーバードたる所以かもしれないけど….。参考にでも:「ハーバード白熱教室」 http://www.nhk.or.jp/harvard/index.html 意味の分からなすぎる本 さて、話がちょっぴり飛んでしまったので、この本の話に戻るが、この本、実は、僕が思っていた感じとかなり違っていて、正直、どう理解したらいいのか最後までよく分からなかった本だ。内容は、リーダーについてで、一般的に僕らが抱く企業のリーダー、社長や会長、CEO、ジョブズ、大統領みたいなリーダーだけではなく、実は、その下にいる何百人もの中間管理職の人間の、日々の絶え間ない行動が、実は会社を支える重要なリーダーだということを言いたいらしい。とそこまでは分かるのだが、その理論展開が、非ロジカルな感じで、事例検証のようなスタイルで、どんどん羅列されていく。僕のような若手には、経験不足で理解できないのかもしれないし、難しすぎるのかもしれないが、とにかくよく分からなかった。ハーバード白熱教室と同じで、全部を分かること自体、難しいのかもしれないけど。でも、最近は、何でもかんでも、「誰にでもわかる○○」って本がずらーと並ぶ中、こんなよく分からない本もちゃんとあるんだな!って、ちょっと安心というか、そんな気持もあったりする。内容に関しては、誰か解説してくれる人がいたら教えてください!!って感じです。

プロフェッショナルの条件-いかに成果を上げ成長するか-

「プロフェッショナルの条件」好き度:小  入手法:買った ドラッカーの最初の一冊 最近TVや本屋で人気のドラッカー。私も以前「マネジメント-基礎と原則-」を買ったが、読んでいる途中で難しすぎてきらめてしまった一人だ。僕にはまだ早いのか?とか思いながら。それで、「あれよりは、もう少し読みやすいよ」という友達の話を聞いて買ったのがこの本。ただ本音で言うと、やはり分かりにくい!というのが私の印象だ。理由は、おそらくこの本が今までドラッカーが書いたさまざまな本を寄せ集めたような一冊になっていることに起因すると思う。本全体でのストーリー性が感じられない。だから、個別の内容はともかくとして、読みものとしてはあまり好きではないというのが印象だ。えーっと、珍しく批判的なことを口にしたけど、これはドラッカーの本がすごい!っていう期待が高かったからというのもあると思うから。気にしないで。 時間を管理する・もっとも重要なことに集中せよ もちろん、内容として「あーなるほど」と思える内容も多い。私が特に好きだったのが、「時間を管理する」と「もっとも重要なことに集中せよ」の章に書かれていた内容だ。人は何かの仕事を成功させたり、新たなことを習得するには「時間」が必要だ。そして、少なくても2つ以上のことを同時には取り組めない。その一定時間を確保するためには、何にどれだけの時間を費やしているのかを見直し、時には勇気を持って捨てて、「時間」を作るしかない。その時に考えるべきとことは、常にただ一つ。その仕事は本当に必要か?ということだけというものだ。考えてみれば、これは仕事以外にも当てはまる難しい問題だ。例えば、友達に誘われて飲みに行くこと、映画を見ること、家でTVを見ることは、これは本当に必要か?そう言われると答えるのが難しい。そいうえば、この記事を書いていて以前に読んだ竹中氏の本「竹中式マトリクス勉強法」のことを思い出した。「私は宴会を抜け出す名人」といって、誘われたら、社会人のマナーとして出席はするが、時に退屈だと思うような場合にはうまく抜け出して「自分の時間を作る」というのだ。また、「バカは何人寄ってもバカである」ってのがあった。時間は有限だから、会ったり一緒に過ごす人は、バカでなくいい人を選ぶことが重要だと言っている。誰とでも仲良くするのは子供の頃まででいいと。一見、ドライな意見に聞こえるが、この感性が充実した人生を送る助けとなることを、ドラッカーも言っているように感じた。 またいい本と巡り合えたらいいな~と思いつつ、時間を管理しなくちゃ!ということで、今回はこのへんでおしまい。

イノベーションのジレンマ

「イノベーションのジレンマ」好き度:大大  入手法:買った 今まさに読むべき本だ このブログでは、読んだ本を「好き度」を「大」「中」「小」で評価してきたわけだけど、はじめて例外となる「大大」をつくってしまった。それぐらい強く心に残った本だ。 内容は、まさに混沌として晴れない今の日本にふさわしいものだと思う。僕自身、漠然とした不安がある。それは入社したばかりの会社の存続とか出世できるのかといったものではなく、日本全体が急速に勢いを失い、希望を持てない時代になっているのではないかというものである。夢やビジョンが分からないことである。世界第二位の経済大国になったことや、バブルがどうだったかはよく分からないが、希望や夢を追い求めて躍進した時代であったようだ。そんな時代が終わり、衣食住は一定レベルの水準に達し、欲しいモノもだいたい頑張れば手に入れられる。そんな時代にあって、これ以上何を目標にしたらよいのか?そして同時に、何かしらの巨大な「変化」が近いことも何となく実感できる。でもそれが何なのかが分からない。 この本では、ある充実したレベルに達した会社や仕組み(今の日本のように)が、どのようなプロセスで崩壊し、破壊的な変化が起きるのかを知ることができる。僕たちが知りたいのは、その劇的な変化はいつ起きるのか?なぜ起きるのか?である。その答えとなる理論(プロセス)を明確に教えてくれる。だから「最高に知的興奮させてくれる一冊」と同時に、将来の日本に対する「漠然とした不安」を「漠然としていない不安」に変えてくれる、意味で、読み終えたあとに、晴々した気分になる本だと思う。 例えば、大企業の終末 大企業の発展パターンは、結局より生産性の高い、高付加価値の製品をつくるマーケットにシフトしていくことだ。最初はカローラを作っていた企業も最終的にはレクサスを作らないと生き残れなくなってくる。より、大きな利益率があげられる市場を狙うからだ。問題はその先だ!その次に進む道は何か?ということである。レクサスを超えるより高い性能を持つF1のような車を一般人向けに作るまで「カイゼン」を続けるのかということだ。当然、道路の構造や制限速度の物理的制約もあるし、そもそも僕らはそこまで求めない。つまり、求められている需要(性能)は満たされたのだ。この段階に達した産業に起きるのが、「破壊的技術」というものだ。それまでは、大企業に注目されていなかった(というか、利益率が低いから注目できなかった)技術が一気に今までの産業を塗り替える大変化が起きる。これが本書で言うイノベーションだ!このときに、さらに難しいのが、大企業でかつ優秀な企業ほど、この変化に対応できないことが多いというのだ。これこそが「イノベーションのジレンマ」というタイトルの所以である。 まさに、成熟した日本がそのイノベーションによる変化に乗り遅れずにすなわち、生き残れるかどうかを左右する知識・理論だと思う。だからこそ、是非とも読んでいただきたいお勧めの一冊だ。

スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンテーション

「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼンテーション」好き度:小  入手法:買った ジョブズのプレゼントの最初の出会い ジョブズのプレゼンテーションを見始めたのは、大学院生になってからで、それも偶然のクリックがきっかけだった。最初見た時の「すごさ」は、英語、しかもすごく長いプレゼンにも関わらず、深夜まで見てしまったほどだから今でもよく覚えている。なんとも魅力的なプレゼンだった。以降、まだそれほどジョブズのプレゼンがはやっていない時に、秘かに自分のプレゼンする際の先生は、ずっとジョブズであった。 当時は大学院生だったので、プレゼンといえば先生が毎日やっている「講義で使うパワポ」か、学会での良く分からない発表だけ。一部の人しかことをついていけないのが当たり前な感じで、箇条書きが明確で良いっという印象さえあった。しかも、大半のプレゼンは、一枚のスライドに字ばかりか、内容が多すぎて読み切れない感じであった。ジョブズのプレゼンを見て、その「レベル」の違いを実感した。 良さを取り入れる その良さを少しでも取り入れようと、できるだけ少ない文字数にしたり、必ず練習してから発表に挑むようにした。また相手にシンプルな説明をするのは、実は自分のためになることが分かった。結局、自分で難しい言葉や横文字を羅列して相手を煙に巻くことで、自分の研究の不完全性をごまかしているだけだ。「内容は深く、でも説明は簡単に(誰でもわかる)」が今でもモットウだ!! この本は不要 そんなジョブズ好きの僕だから、この本も買ってしまったけど、正直な感想は「不要」だ。この本にも書いてあるように、実際はプレゼンは才能ではなく「練習量」がもっとも重要だと僕も思う。実際、僕も練習量が足りていない時には、満足できるプレゼンテーションができた試しがない。それに長すぎる。読むのが疲れる。すでに買ってしまった人は、「第三幕」だけを読むことをお勧めする。最高のプレゼンは、「動画で」しかも「無料で」インターネットで見れるわけだから、絶対見たほうが良い。ちょっぴり英語の勉強にもなるしね。僕の中では、プレゼンは「ジョブズ」。演説は「オバマ」が今のところ最高の先生だ。

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」好き度:大  入手法:買った 何より読んで感動しました ドラッカーとか、マネジメントとかいう以前に、この「みなみ」という野球部の女子マネージャーの話を読んで感動しました。本当に読んで良かった本の一冊になりました。実は、今まで「小説」を読んだことは完全にゼロだったので、新鮮な気持で読み進めていたのですが、いつのまにか一日中読んでいました。だから、色んなジャンルの本を試してみたいと思うきっかけになった本でもあります。みなさんも、絶対読んで損はないと思います。 買ったきっかけ 買った理由は、この本の主人公「みなみ」が参考にしている「マネジメント」の本をすでに買っていたんだけど、読んでも全く面白くなくて、というかむしろ、何が書いてあるのかがよく分からなくて、それなら「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んで、理解のきっかけにしようと思ったわけ。ただ、前々からすごい売れてるし(表紙にも100万部突破!って書いてあったし)気になってはいたけど、すぐには買わずに最近買った。というのも、表紙のイラストが軽い感じの女子高生だし、「勉強」には、あまり向かないのかな~、あと結構な分厚さだから読むのも大変そうと思ってしまって。でも結局、このままだと「マネジメント」を読まずじまいになってしまうと思って、思い切って買ってっみた本だ。気が乗らずに買った本が、こんなに面白かったことも、そんなにない経験かもしれないけど。 ドラッカー、マネジメント、そして 本書では所々で、「マネジメント」の内容が引用されていて、みなみが、それをどう解釈し野球部のマネジメントに役立てたのかが書かれている。とても現実的で分かりやすい。野球部にとっての「顧客」とか、「企業の目的と使命」とか、なるほど!と思わされることも数多くあった。でも、僕は、完全にみなみが高校野球部を甲子園に連れていくという「ストーリ」に感動した!!とくに親友の夕紀が….、って、あまり話したら駄目なのかな。あとで、本書の目的も、野球部の目的と同様「人に感動を与えること」何だろうなーて思ったけど、まさにその目標は達成しているような気がしました。 ちょっと改まって自分の仕事を考えても、やっぱり、仕事の顧客、目的を明確にすることが必要で、その目標を組織として達成できるよう常にマネジメントすることの重要性を改めて感じました。いわれてみれば、組織や仕事って、世の中に当たり前のように存在しているけど、非常に奥深いものだと感じました。さて、僕はこの感動が薄れないうちに、「マネジメント」も読んでしまおう!!って、自分を自分でマネジメントしなくちゃ。と思いながら今回はおしまい

絶対こうなる!日本経済

「絶対こうなる!日本経済」好き度:大  入手法:買った 日本はこれからどうなるのか? 最近、経済ニュースといえば、少子高齢化や過疎化、GDPランキングの低下、教育水準の低下などなど、先行きが暗い話ばかりが飛びかっていて、明るい話が一向にないような気がする。(唯一、明るいのはスカイツリーがどんどん伸びていることぐらい…しかし、1年も経てば完成してしまうけど。)また政治の世界でも、民主党政権になったかと思えば、次々に首相交代が起き、結局また自民党?…といった感じで、日本を引っ張るはずのリーダーすら未だ明確にならない状態が続いている。一体、これから日本はどうなっていくのか??それをちゃんと知りたい!!、と思っている人は実に多いのではないだろうか??この本は、そんなこれからの日本の経済がどうなっていくのかを、日本で最も著名な2人の経済学者が討論し、それを非常に分かりやすくまとめてくれている本だ。 榊原英資、竹中平蔵氏の意見の違い 日本で最も著名な2人の経済学者とは、もちろん榊原英資、竹中平蔵氏の両名のことだ。僕も2人が書いた自己啓発書や経済学についての本を読んできたし、TVなどで活動しているのを見て、とても尊敬している人だ。榊原氏は現在の「民主党のブレーン」として、竹中氏は誰もが知っている「小泉改革」を実行した人物だ。ただ、こんな優れた二人が示す将来の日本の姿は、共通点も多いが、やはり大きく違うことが本書を読んでいくと分かってくる。目指す日本の姿が違うのだ。ただ、どちらがいいとか悪いとか、そういった議論ではなく、異なる二人が討論することで、今日の日本の抱えている問題がより鮮明になっているような気がする。 ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ? 本の中でちょっと気になった記事があった。それは、「天下り規制なんてものがあるのは、先進国で日本だけ。」という言葉。日本では、官と民が一緒にいるだけで、すぐ癒着というイメージがあるけど、海外では、この関係を「ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ」といって決して悪者にしていないみたいだ。確かに経済の素人の政治家が経済大臣になったり、国ぐるみで新幹線を海外に売り込むようなトップセールスが下手な理由も、結局「ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ」が全然機能していなかったからかもと思った。有能な人物が数年におきに官・民を行き来し、その分野で日本に利益をもたらすような貢献をしてくれたほうがメリットは大きいはずだ。 久しぶりの読書だったけど、やっぱり読書はいいなーって。また面白いそうな本を見つけよー!!

What I Wish I Knew When I Was 20

「What I Wish I Knew When I Was 20」好き度:中  入手法:買った 起業家の精神 この本は「20歳のときに知っておきたかったこと」というタイトルで、今から思えば、自己啓発系の本にあるがちなタイトルなのですが、なぜか中身もほとんど見ることなく買ってしまった本です。いや、でもこうゆう本が意外と面白かったりする…..のかな。あとで見たら、著者はティナ・シーリングというアメリカ人で、スタンフォード大学工学部に所属し、全米の起業家育成のコースでトップクラスの人とのことです。そしてずばり内容も、起業家の精神について。 台湾旅行 僕もよく「起業する」とか、「新しいビジネスを考えた」とかいう友人に出会うと、すぐに「無理だろう」とか「成功するはずがない」って、言葉にはしなくても無意識で感じてしまうことがあるけど、それこそが一番もったいない話だなーって思うようになった。この本を見ると、今、当たり前のように流れているあらゆる仕組み、通勤電車、仕事内容、休暇の過ごし方、会社の組織、お店での買物、インターネットの仕組み、お金儲けの方法、とにかくありとあらゆる「普段」は、決して当たり前ではないという見方が、いかに重要であるのかが分かる。 私は、ごく最近、台北に旅行していたのですが、5日間の旅行から東京に帰ってきて、いつも乗っている地下鉄、街並み、人なんかを見てるのに、何か違和感を感じました。なぜ、東京には屋台がないのか、食事代が高いのか、タクシー料金が異様に高いのか、地下鉄が汚いのか、信号が分かりにくいのか、人が日本語一ヶ国語しか喋れないのか、などなどです。あとあと考えると、外国から来た観光客の立場で東京を見ていたんだと思います。起業する人は、私たちが思っている「普段」を、特に「変」だという見方ができる人、ただそれだけなのかもしれないなって。 空気を読む 本には「異質」の重要性が書かれているわけだけど、どちらかというと僕も「普通」よりは「異質」を選びたい性格の持ち主だ、と自分では感じている。例えば、大学生の時、みんながなんとなく「空気を読んで」掃除を始めると、みんなが掃除をやることは、サッカーでボールに全員が群がることと同じだ、と感じ、一切手伝わなかった。みんなと同じことをするのが嫌いなのかな。(まあ、その後、みんなからどう言われらかはさておき…)でも、そんな僕も、最近はなんだかんだで、みんなに合わせるようになり、異質なことが減ってきているように思う。この本を読んで、やっぱり異質さを残さなくては!と思ってきた。また、何か面白いことを思いついたら、報告します。

「思考の整理学」

「思考の整理学」好き度:小  入手法:買った(中古) 考えるとは何か この本を読んで、一番良かったのは、「考える(I think)」の意味を考えなおすきっかけを与えてくれたことだと思う。例えば、僕らはよく「日本の政治は、○○だと思う」とか、「考える」というが、どこまでが自分の考えであり、どこからが他人の考えなのかよく分からない。最近では、ちょと悩むようなことがあっても、とりあえずインターネットで検索すれば、それらしい意見や「口コミ」を見ることができる。そうなると、ますます「考える」ことが難しくなる。どういったプロセスでモノを考え、それが自分のものになるのか、この本にはそのヒントが書かれている。例えば、本や新聞を読んで効率よくメモしたり、アイデアを寝かせたり、実際に寝て忘れることが重要である、みたいだ。 またこの辺りの話は、脳科学の発達によって科学的にも解明されてきていて、先に紹介した池谷さんなどの本と絡めて考えるとより面白い気がする。 社会人になってからの思考とは さて、私も社会人になり、「考える」ことがなかなかできない難しさを実感している。本書でも「第一次的現実」と「第二次的現実」という言葉が出てくるが、学生時代は、本や論文、理論といった抽象的世界(第二次的現実)でモノを思考したり、知的活動をして論文等を書いていた。しかし、社会人になると、本や理論に触れられる時間が極端に減少し、日々の生活や仕事に追われるようになる。第二次的現実で思考する訓練は高校や大学、大学院までである程度は養われてきたが、第一次的現実、つまりは、普段の生活や仕事をベースに考える訓練は、ほとんど皆無に等しいことに、今更ながら気づき始めた。二次的現実は相当の収斂を経ているので、過去の研究や事実から(新たなことを)考えるにしても、ある程度の方向性と制約条件があり、考えやすい。本書で言う、「グライダー的思考」でOKである。一方、一次的現実では、あまりに多くのテーマと無限の自由度があり、何から始めたらいいのか分からないくらいの状態である。グライダーのように動力がないと、どこに飛んで行ってしまうのか皆目見当もつかない状態となる。すなわち、「知的でなく、俗物となる」。そうならないためにも、早く「グライダー」を卒業し、「飛行機」となって、自ら道を決める能力を身につけなければならないことを実感する。「学校の勉強ができるだけじゃ意味がない」などとよく言われるが、結局この違いを早く認識すべきだとアドバイスしてくれているに違いない。 考えるためには さて、私も早く考えることができる社会人になりたいと思う。そのためにはまずやろうと思ったのが、新聞のスクラップと、読んだ後に、それはどういうことかを自分で考える習慣を付けること。まあ実は、スクラッをとることは会社の教育プログラムで半強制的なのだけど、それを有効にかつようしてやろう、というだけの試みかな…。とにかく、そんなことを考えている。社会人のみなさんがどうやって勉強しているのかも聞いてみよう!!