絶対こうなる!日本経済

「絶対こうなる!日本経済」
好き度:大  入手法:買った

日本はこれからどうなるのか?

最近、経済ニュースといえば、少子高齢化や過疎化、GDPランキングの低下、
教育水準の低下などなど、先行きが暗い話ばかりが飛びかっていて、
明るい話が一向にないような気がする。(唯一、明るいのはスカイツリーが
どんどん伸びていることぐらい…しかし、1年も経てば完成してしまうけど。)
また政治の世界でも、民主党政権になったかと思えば、次々に首相交代が起き、
結局また自民党?…といった感じで、日本を引っ張るはずのリーダーすら
未だ明確にならない状態が続いている。
一体、これから日本はどうなっていくのか??それをちゃんと知りたい!!、と思っている人は
実に多いのではないだろうか??
この本は、そんなこれからの日本の経済がどうなっていくのかを、
日本で最も著名な2人の経済学者が討論し、それを非常に分かりやすく
まとめてくれている本だ。

榊原英資、竹中平蔵氏の意見の違い

日本で最も著名な2人の経済学者とは、もちろん榊原英資、竹中平蔵氏の両名のことだ。
僕も2人が書いた自己啓発書や経済学についての本を読んできたし、
TVなどで活動しているのを見て、とても尊敬している人だ。
榊原氏は現在の「民主党のブレーン」として、竹中氏は誰もが知っている
「小泉改革」を実行した人物だ。ただ、こんな優れた二人が示す将来の日本の姿は、
共通点も多いが、やはり大きく違うことが本書を読んでいくと分かってくる。
目指す日本の姿が違うのだ。
ただ、どちらがいいとか悪いとか、そういった議論ではなく、
異なる二人が討論することで、今日の日本の抱えている問題がより鮮明になっているような気がする。

ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ?

本の中でちょっと気になった記事があった。それは、
「天下り規制なんてものがあるのは、先進国で日本だけ。」という言葉。
日本では、官と民が一緒にいるだけで、すぐ癒着というイメージがあるけど、
海外では、この関係を「ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ」といって
決して悪者にしていないみたいだ。確かに経済の素人の政治家が経済大臣になったり、
国ぐるみで新幹線を海外に売り込むようなトップセールスが下手な理由も、
結局「ビジネス‐ガバメント・リレーションシップ」が全然機能していなかったからかもと思った。
有能な人物が数年におきに官・民を行き来し、その分野で日本に利益をもたらすような貢献を
してくれたほうがメリットは大きいはずだ。

久しぶりの読書だったけど、やっぱり読書はいいなーって。
また面白いそうな本を見つけよー!!

投稿者 Yuasa Tomohide

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Translate »
Bitnami