イノベーションのジレンマ

「イノベーションのジレンマ」
好き度:大大  入手法:買った

今まさに読むべき本だ

このブログでは、読んだ本を「好き度」を「大」「中」「小」で評価してきたわけだけど、
はじめて例外となる「大大」をつくってしまった。それぐらい強く心に残った本だ。

内容は、まさに混沌として晴れない今の日本にふさわしいものだと思う。
僕自身、漠然とした不安がある。それは入社したばかりの会社の存続とか
出世できるのかといったものではなく、日本全体が急速に勢いを失い、
希望を持てない時代になっているのではないかというものである。
夢やビジョンが分からないことである。世界第二位の経済大国になったことや、
バブルがどうだったかはよく分からないが、希望や夢を追い求めて躍進した時代であったようだ。
そんな時代が終わり、衣食住は一定レベルの水準に達し、欲しいモノも
だいたい頑張れば手に入れられる。そんな時代にあって、これ以上何を目標にしたらよいのか?
そして同時に、何かしらの巨大な「変化」が近いことも何となく実感できる。
でもそれが何なのかが分からない。

この本では、ある充実したレベルに達した会社や仕組み(今の日本のように)が、
どのようなプロセスで崩壊し、破壊的な変化が起きるのかを知ることができる。
僕たちが知りたいのは、その劇的な変化はいつ起きるのか?なぜ起きるのか?である。
その答えとなる理論(プロセス)を明確に教えてくれる。
だから「最高に知的興奮させてくれる一冊」と同時に、
将来の日本に対する「漠然とした不安」を「漠然としていない不安」に変えてくれる、意味で、
読み終えたあとに、晴々した気分になる本だと思う。

例えば、大企業の終末

大企業の発展パターンは、結局より生産性の高い、高付加価値の製品をつくるマーケットに
シフトしていくことだ。最初はカローラを作っていた企業も最終的にはレクサスを作らないと
生き残れなくなってくる。より、大きな利益率があげられる市場を狙うからだ。
問題はその先だ!その次に進む道は何か?ということである。レクサスを超える
より高い性能を持つF1のような車を一般人向けに作るまで「カイゼン」を続けるのかということだ。
当然、道路の構造や制限速度の物理的制約もあるし、そもそも僕らはそこまで求めない。
つまり、求められている需要(性能)は満たされたのだ。
この段階に達した産業に起きるのが、「破壊的技術」というものだ。
それまでは、大企業に注目されていなかった(というか、利益率が低いから注目できなかった)
技術が一気に今までの産業を塗り替える大変化が起きる。
これが本書で言うイノベーションだ!このときに、さらに難しいのが、
大企業でかつ優秀な企業ほど、この変化に対応できないことが多いというのだ。
これこそが「イノベーションのジレンマ」というタイトルの所以である。

まさに、成熟した日本がそのイノベーションによる変化に乗り遅れずに
すなわち、生き残れるかどうかを左右する知識・理論だと思う。
だからこそ、是非とも読んでいただきたいお勧めの一冊だ。

投稿者 Yuasa Tomohide

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